アガッセギャラリー『ミランショ』
アガッセギャラリー「ミランショ」『東海道五十三次~広重~』
平成27年末からMOA美術館様からのご提案を受け、主催されている全国児童画展の優秀作品の展示を玄関に近い廊下を一時的なギャラリーとして開催しておりましたが、このたび、さらにMOA美術館様のご好意により、安藤広重作の東海道五十三次の展示を行うことになりました。
今回の東海道五十三次の展示は約5点づつ、複数回に分けておよそ1年間をかけて55の作品を順次、展示していくこととなりました。
そこで、改めてこの場所をアガッセギャラリー「ミランショ」として名付け、「美」に触れ、楽しみ、また、利用者、ご家族の皆さんはもちろん、少しでも多くの方に訪れていただける空間となればと思っております。
東海道五十三次シリーズは4月13日から始まり、11番目の「箱根・湖水図」~15番の「吉原・左富士」の5つの作品を展示しております。(7月14日現在)
ひとつの作品に対して、簡単な説明を一緒に掲示しています。
たとえばこちら、11番目の「箱根・湖水図」 箱根駅伝でも地名は知られていると思いますが、手前の小田原から約16.5㎞位のところです。箱根越えは、東海道中の最難所として行き交う旅人を悩ませていたようですが、芦ノ湖畔の美しい風景で、険しい山間の坂道を、大名行列が越えていく光景がとても細密に描かれています。
「美」に触れると心も振れます。心は躍ったり、弾んだり、高まったり、熱くなったり、ホッとしたり、ときめいたり、うっとりしたり、いろいろと動きます。おそらく、美しいものに対する人の心のとらえ方は一緒で、きっと美しいと感じると思います。そこで得た心の動きは、ちょっとの間、幸せな気持ちを与えてくれるのではないかと思います。
日常の中のとても近いところにある「美」に、足をとめ、お時間の許す限り、ご覧いただければ幸いです。
どうぞ、みらんしょ!