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大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」web version

OHZEKI Sayoko Memorial Gallery 「SUKINA E」

大関小夜子メモリアルギャラリー

「スキナ エ」web version

 

目次】 *クリックすると以下のページジャンプします。
プロフィール
イントロダクション
    

 NEW!!  第16回展示作品(2024年4月8日~)

テーマ「桜と春の山と 2024

第15回展示作品(2023年8月17日~)

テーマ「海の音色 2023」

第14回展示作品(2023年6月1日~)

テーマ「あじさい-6月の雨」

第13回展示作品(2023年4月3日~)

テーマ「きっと春だから 2023

第12回展示作品(2022年12月1日~)

テーマ「ふるさとの山の冬 2022
第11回展示作品(2022年6月1日~)  テーマ「ばらの色 2022」
第10回展示作品(2022年4月1日~) テーマ「春だから 2022」
第9回展示作品(2021年12月27日~) テーマ『日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルin東北ブロックへの出展作品-盛岡遠征 2021-』
第8回展示作品(2021年12月1日~) テーマ「満面笑顔のサンタさん 2021」
 第7回展示作品(2021年10月1日~) テーマ「私はバレリーナ 2021」
第6回展示作品(2021年8月2日~) テーマ「海の情景 2021」
第5回展示作品(2021年6月1日~)  テーマ「ドレスでおでかけ 2021」
 第4回展示作品(2021年3月22日~) テーマ「春 2021」
第3回展示作品(2020年12月28日~)  
第2回展示作品(2020年11月9日~)  
第1回展示作品(2020年8月3日~)    

 

―プロフィール―

 

大関 小夜子  OHZEKI Sayoko 

 (1955-2018)

 

1955年 6月15日 会津若松市生まれ
1971年 いわき市内の療養病院で生活し、そのころから絵を描きはじめる。詩を書き、自作の詩集も作成。
1998年 アガッセで生活をはじめる。自分の部屋でスモックを着て絵を描くことが日常。
2018年 8月3日 永眠

 

 

 

―イントロダクション―

 

 ここアガッセで暮らされていた大関小夜子さんの絵画を中心としたたくさんの遺作を、少しでも多くの方の目に触れていただく機会を持ちたいと思い、事務室前の廊下の壁の一角に、メモリアルギャラリー「スキナ エ」として、2020年8月3日(月)から専用の展示スペースを設置しました。

 

 

 こちらのページでは、ギャラリーでの展示作品を継続して掲載して、さらに多くの方にご覧いただけるようにしたいと考え、専用のページ『大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」web version』として新たにページを開設いたしました。

 「スキナ エ」というギャラリー名は、アガッセ作品展示会(アガッセ主催)に小夜子さんの作品を出展するために、コラージュ画像にした小さなパネルを作成した際に、担当職員と小夜子さんが名付けた作品名で、それをそのまま使わせていただきました。

 

 

 小夜子さんの作品は、福島県内で、なんだかきになる表現をしている障がいのある方と、その表現や作品を記録・保存し、公開するネット上のデジタルアーカイブサイト「はじまりアーカイブス『fukushima file(ふくしまファイル)』」(制作:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館さま)にも、掲載されたり、同美術館主催の企画展『まなざしのあとさき』展(2020年2月15日 - 2020年3月29日開催)でも、出展作家としてたくさんの作品が展示されたり、とても多くの方からの高い評価をいただきまた、多くの方からとても親しまれています。

 

 

 また、アガッセに来られる前から絵画以外にも詩を作られ、詩集を作成するなど様々な芸術活動をされていました。

 

 生まれ故郷のあいづに戻りたいという想いで、アガッセが開所した1998年にアガッセに入所され、会津磐梯山をふるさとの山と思い描き、日々を過ごされていました。時間があれば自分の部屋で創作活動に没頭し、何枚も何枚も同じような絵を納得ができるまで描いていたように思います。体調を崩され描くことが難しくなってしまってからも、不自由ながらも自分で車いすを足でこいで、ゆっくりとゆっくりと廊下を動いていました。出来ないことが増えても自分自身で想いを伝える努力もされていたように思います。

 2018年(平成30年)8月3日(金)、酷暑の続くあいづの空は、力強い太陽の光が降り注ぐ、真っ青な空でした。この真っ青な空の日の朝、小夜子さんは旅立たれました。

 小夜子さんの作品はたくさんあります。色鮮やかで、大胆な筆使いに、水彩絵の具なのに油絵のように塗り重ねられて重厚感ある自然の山や海、柔らかに描かれた花やキャンパスいっぱいに躍動するバレリーナなど。

不定期に差し替えながら、また、繰り返し小夜子さんの「スキナ エ」を展示し、こちらのページも更新していきたいと思います。どうぞお時間の許す限りご覧いただければ幸いです。

 

―展示作品―

*作品画像をクリックすると少し大きな画像でご覧いただけます

 

第16回  「桜と春の山と 2024」 2024.4.8~

 ようやく暖かい日が続くようになってきた会津にも、ほぼ平年並みの桜の季節がやってきました。

 今回、16回目を迎えた展示の入れ替えは、桜と春の磐梯山を展示してみました。小夜子さんの力強く堂々と咲きほこる桜と、雪が解け、少し茶色い土が見え始めた磐梯山を春とみて(こちらの勝手な解釈ですが。。。) この季節に合わせての展示です。何度か桜は展示をしてはいるのですが、アガッセの中庭の桜が咲き始めるこの時期には、どうしても小夜子さんの桜も展示したくなります。また、数多く描いていた磐梯山にも、春らしい装いの磐梯山がいくつかあり、桜でざわつく気持ちを雄大な春らしい磐梯山が少し落ち着けてくれるような感じを覚えます。

 小夜子さんの作品は、昨年、岩手県花巻市にある障がいのある作者をはじめあらゆる命の表現を届けるボーダーレスギャラリーを開設している、るんびにい美術館さまで個展『大関小夜子展-ふるさとへ-』(2023年9月15日から今年の2024年1月22日)を開催していただきました。より多くの方に小夜子さんの作品をご覧いただいた会期を終え、たくさんの作品が戻ってきたとともに、展示で使われた写真や解説のパネル、小夜子さんの想いこがれたであろう磐梯山やいわきの海の大きなパネル写真などもアガッセに頂戴しました。

 今回の大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」では、いただいたパネルの一部である、桜の写真パネルを一緒に展示いたします。そのパネルには小夜子さんがお亡くなりになった後のエピソードが添えられています。桜の奥にはまだ雪の残る春の磐梯山が、会津盆地の春の訪れを見守っているかのように見えます。また同じく、個展で使用された小夜子さんの作成風景の写真とその解説パネルを展示いたします。どのようにして、小夜子さんが絵描き、作品が生み出されていたのか少しわかるかもしれません。

 桜の花の心躍るようなざわめく時期は短く、あっという間のことのように感じますが、描かれた小夜子さんの桜はそのひと時のにぎわいを変わらず映し出し、思い出させてくれます。そして、小夜子さんの描く磐梯山も四季折々の姿で見守り続けているように感じます。

 

 

第15回  「海の音色 2023」 2023.8.17~

 暦の上では秋ですが、気候はまだまだ、暑い暑い夏です。こんな時には、涼しさを感じさせてくれる情景を思い浮かべながら過ごすのもいいかもしれません。

 今回、15回目を迎えた展示の入れ替えは、そんな夏にぴったりの海です。小夜子さんの海の作品は、力強い白波が立ち上がったもの、穏やかな静かな海、大海原に負けないくらいの力強い夕日がまさに海に沈み込みそうなもの、空に鳥が羽ばたいているもの、様々な海の情景が描かれています。大きな波音や沈む夕日のジュジューという音が聞こえてきそうなものや、鳥の声が聞こえてきそうなもの、静寂すら覚えるものなどなど。

 詩集「さよこの夢」からは『海』という作品をご紹介します。波が高く荒々しい海は自身の心と同じだと感じていたようです。しかし、波音高らかに力強くうねるさまは、自分自身に強く明るく優しくと、言い聞かさてくれているようだとも感じていたようです。さらに、叫んでいるような荒々しい海は、ふさぎ込んでいる自分の心を、奮い立たせてくれ、勇気づけてもくれました。荒海や穏やかな海の情景は、様々な表情を見せながら、いつも小夜子さんに寄り添ってくれた存在のようです。もしかしたら、父や母の面影を重ね見ていたのかもしれません。

 小夜子さんの海の作品や詩を眺め、作品から聞こえてきそうな音や情景を想い、今回の展示テーマを「海の音色 2023」としました。

 作品をみて、感じる想いはそれぞれだと思います。また同時に小夜子さんの想いを感じ取ろうとするのも善し悪しかとも思いますが、いづれにしても、そこにある作品から自分の中の心の動きを見つめ返すのも悪くはないと感じています。

 

第14回  「あじさい-6月の雨」 2023.6.1~

 少し早めに訪れた桜の季節も足早に過ぎ、いつの間にか梅雨の時期になりました。新年度で少し気ぜわしく感じていたころから見ると、この6月の雨は心に落ち着きを取り戻してくれるように感じます。

 今回、14回目を迎えた展示の入れ替えは、雨に濡れて風情たっぷり味わえる、この時期ならではの花、あじさいの作品を展示いたします。

あじさいには多くの花言葉があります。様々な花の色、種類ごとに花言葉が存在します。紫・青の花は「冷淡」「無情」「浮気」「辛抱強い愛」です。また、紫は神秘的な色であることから、「知的」や「神秘的」といった花言葉もあります。ピンクの花は「元気な女性」「強い愛情」、白は「寛容」「一途な愛情」です。

 小夜子さんのあじさいも様々な色で描かれています。青や紫、水色、ピンクや白、黄色、いくつもの色の花がまじりあったものなど、それぞれが色鮮やかでとてもきれいに感じられると同時に、色や構図によって様々な印象を覚えるのではないかと思います。花言葉を知っていたのかどうかはわかりませんが、それぞれの作品にいろいろな想いを込めて描いていたのかもしれないと想像してしまいます。

 詩集「さよこの夢」からは『六月の雨』という作品をご紹介します。・・・人生の何かが、おとをたててくずれていく・・・ほどの何かつらいことがあった時、ザーザーと音をたてて降りつづく雨は、つらい気持ちをかき消し、優しく包み込んでくれるように感じられたのかもしれません。降りつづく六月の雨に救われる想いや、救われたいと願う気持ちがあったように感じられます。もしかしたら、六月の雨は小夜子さん自身のようにも感じてしまいます。

 つらいときも、苦しいときも、辛抱強い愛情を想い、周囲を許容する寛容な気持ちを持ち、また、元気な女性であり続けたいと願い、過ごしていたのかもしれません。様々な花の色のあじさいの表現を重ね見てしまいます。

 

第13回 「きっと春だから 2023」 2023.4.3〜

 今年は暖かくなるのも早く、桜も待てずにずいぶんと早く咲き始めました。新年度を迎え、新たな気持ちで一歩前に出るたくさんの人たちの顔を少し上に向かせてくれているように思います。

 今回、13回目を迎えた展示の入れ替えは、春にちなんだ作品を展示いたします。桜やたんぽぽやチューリップ、それにきっと春なのかなぁと勝手にイメージした山や海の絵でまとめてみました。テーマを「きっと春だから 2023」としました。“きっと”というのは山や海の絵は担当者がたぶん春なんだろうなぁと感じたからという意味も含んでいます。

 まだ雪がうっすら残り土の色をのぞかせてくる磐梯山、あたたかな柔らか日差しに優しく波立ついわきの海、今にも春が飛び出しそうな桜やたんぽぽ、そんなたんぽぽに心躍る桜色のドレスをまとった女の子…。どれも春の訪れを喜び、そして、前に進もうとする人の背中をそっと押して少しの勇気を与えてくれるような作品に感じます。

 また、詩集「さよこの夢」からは『旅』という作品をご紹介します。小夜子さんは故郷の会津を離れ、いわきで暮らすことになった時のことを思い出しながら書かれていたのかと思います。きっと、その先にある希望を胸に抱え、前を向いて進むことを自ら選び、そしていつかまたふるさと会津に戻ってくるんだという想いが込められているように思います。この先に不安を抱えながらも、勇気をもって一歩だけ前を向いて進んでみようとすることの大切な意味を感じます。新たなことに挑戦する人、旅立つ人たちにぴったりなとても素敵な詩です。

 

第12回 「ふるさとの山の冬 2022」 2022.12.1〜

 あっという間に今年も最後の月を迎えました。コロナの発生状況に対策の制限を強化したり緩めたり、一喜一憂を繰り返しながらの月日だったように思います。

 今回、12回目を迎えた展示の入れ替えは、2年前にも一度展示した、会津磐梯山の冬の表情を選びました。繰り返しの展示作品もあるかと思いますが、この季節にあわせた雪の情景のとても似合う会津磐梯山をご覧いただければと思います。テーマを「ふるさとの山の冬」といたしました。小夜子さんの会津磐梯山の絵を見ると、いくつもの色の組み合わせからなる背景と、幾重にも絵の具を塗り重ねていくことで存在感のある主題が描かれる表現方法が、とてもあうような感じがします。生き生きとした会津磐梯山に見えます。

 また、詩集「さよこの夢」より『今日は雪が降っています』という、とても素敵な詩も一緒に展示いたします。こちらの詩は故郷の会津を離れ、いわきで暮らされていた時に書かれたもので、雪の降る景色を見ながら、ふるさとを想ってのものだと思います。きっと自分のふるさとの会津ではこんなもんじゃない、もっともっと雪がすごいんだと、ちょっと自慢気に言っていたのかもしれないなど、勝手に想像します。もしかしたら、会津磐梯山はふるさとの山との思いが深く、何枚も何枚も描いていたのかもしれません。そして、雪深い会津も、離れて暮らす小夜子さんにとっては、思い入れもあり、ちょっと自慢でもあり、大事な心のよりどころだったのかもしれません。

 どうぞ小夜子さんの作品に、ゆっくりとさまざまな想いを寄せてご覧いただければ幸いです。

第11回 展示作品 2022年6月1日~

『ばらの色 2022』

 アガッセのお隣も田植えが終わったばかりで、小さな苗が水面で太陽の光にまぶしく照らされ、美しい景色が広がっています。11回目を迎えた展示入れ替えは、この季節に花を咲かせるばらを選びました。

 あらためて小夜子さんの作品のばらを見ると、赤が多いですが、青や水色、紫や緑や黄色があり、様々な色で描かれているのがわかります。それから、大きなばらの花が1輪描かれているものが多く、立派で優雅で魅力的に感じます。それぞれが個性的であるかのようで、ここにあるという存在感が伝わってくるように思います。

 また、詩集「さよこの夢」より『ばら色の似合う私』という、とても素敵な詩も一緒に展示いたします。『ばら色の似合う私』を、「ほほえみの似合う私」ととらえると、ほほえむように努め、本心を抑えようとしているようにも感じました。愛や美しさの象徴とも言われいるばらの花に想いを重ねた、少しせつなく感傷的な詩に感じます。

 作品はそれを手掛けた方の想いや感じ方、考え方などその人のさまざまなことを伴っていいて、その作品に触れる側もまた、同じようにさまざまな人が、さまざまな感じ方で見ているのだと思います。どうぞ小夜子さんの作品に、ゆっくりとさまざまな想いを寄せてご覧いただければ幸いです。

 

第10回 展示作品 2022年4月1日~

『春だから 2022』

 コロナ禍が続いていますが、世の中は少しずついろんなことが動き始めているように感じます。でも、アガッセの皆さん、職員も変わらず自粛の生活が続いています。どこか気持ちもすっきりしない日々ですが、ふと気づくと当たり前のように季節はめぐり、また春がやってきました。毎年繰り返し、変わることなくやってきて、心を動かされる不思議さを感じます。

 今回、10回目を迎えた展示入れ替えは、そんな春をたくさん感じられる草木を描いた作品を展示しました。以前にも展示した桜なども含め、数は少なくめずらしい色鉛筆で描かれてる花の作品など8点の展示です。また、詩集「さよこの夢」より『春に恋をした私』という、とても素敵な詩も一緒に展示いたします。今回の展示テーマはこの『春に恋をした私』という詩の中の言葉「春だから」にしました。

 画面いっぱいに大きく描かれた色とりどりの花たちは、あふれる希望を感じさせ、誰かに恋をしているような舞い上がる心を覚え、楽しい気持ちさせてくれると思います。「春だから」 少しでも嫌なことを忘れて、ちょっとでも前を向いて進める気持ちになれたらと願います。

 

第9回 展示作品 2021年12月27日~

『日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルin東北ブロックへの出展作品-盛岡遠征2021-』

 今回は、令和3年10月16日(土)~24日(日)に岩手県盛岡市にて開催された、『日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルin東北ブロック-アール・ブリュット「日本人と自然」展』に出展された作品、10点を展示しました。
 この10点は出展の依頼をお受けしたものです。きっと、より多くの方の印象に残る作品なのかと思います。改めて作品を眺めてみると、小夜子さんのたくさんの作品の中でも、それぞれのモチーフから特に印象深く感じるものが並んでいるように思います。
 題して『日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルin東北ブロックへの出展作品-盛岡遠征2021-』と、かなり長めの展示のテーマにしました。小夜子さんの作品が福島県内から出て、遠い場所に渡った初めてのことなのでとてもうれしく、テーマもそのまま長くしてしまいました。便宜上、略して『盛岡遠征2021』としたいと思います。こちらの大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」には展示している作品もあると思いますが、改めてご覧いただければと思います。
 すでに旅立たれた小夜子さんですが、作品が残り、その作品が何かをつなげてくれていること、本当にうれしい気持ちです。ただ、反面、アガッセにはたまたま小夜子さんがいて、作品を残してくださり、その作品をなんとなく引き継いで、ただ持っていただけなのですが。。。小夜子さんに申し訳ない気持ちも少しどこかにあるというのが正直な気持ちです。ご存命の時にもっと早くこういう機会に巡りあっていただけるようにお手伝いできていたらなぁと少し思っています。

 

第8回 展示作品 2021年12月1日~

『満面笑顔のサンタさん2021』

 今回は、小夜子さんの描いたサンタクロースを中心に、トナカイ、クリスマスツリーなど、クリスマス一色の展示です。昨年11月の第2回の展示でもクリスマスにちなんで展示しましたが、特に今回はサンタさんを多くしてみました。

 小夜子さんの描くサンタさんは真っ白な髭と髪の毛、定番の赤い帽子で笑顔です。口を大きく横に描き、目もニコニコした表情です。楽しそうでとてもかわいいサンタさんを見ていると、こちらもポッカポッカとあたたかな気持ちになります。

 小夜子さんが作った詩集「小夜子の夢」より「今日は雪が降っています」という詩も展示します。クリスマスとは直接つながる感じではないのですが、雪の降るこの季節にぴったりの作品だと思いますので、一緒に展示してみることにしました。是非ご覧いただければと思います。

 サンタさんの表情がどことなく小夜子さんの笑顔に似ているような気がします。緊張で力が入りすぎてうまく表情が作れない小夜子さんでしたが、笑顔がより良いコミュニケーションを助けてくれる手段であることを信じて、笑顔でいることに努めていたのかもしれません。笑顔が好きで、相手にも笑顔でいてもらいたいという思いはもちろん、自分自身が笑顔でいることも大切にしていたように感じます。

 

第7回 展示作品 2021年10月1日~

『私はバレリーナ2021』

 今回は、小夜子さんの描いた踊り子、バレリーナの作品です。今年の6月の第5回の展示「ドレスでおでかけ2021」では小夜子さんが描いた素敵なドレスをご紹介しましたが、今回はその素敵なドレスで着飾った人物がとても躍動的に踊っているような絵です。高々と片足をあげて飛び跳ね、もう片方の足で丁度着地した瞬間のような場面が多いです。ほかに両手を上げてくるくると回転してドレスのスカートが大きく広がっているような絵など、まるでバレリーナが楽しそうに踊っているような絵です。また、小夜子さんが昔住んでいたところで作った詩集「小夜子の夢」に掲載していた「私はバレリーナ」という詩も今回は展示します。おそらく、今回の展示した作品と詩は小夜子さんの気持ちが素直に表現されているのではないかと思います。

 ピンクや黄色のきれいなドレスをまとい、風と共に野原で汗をふきふき練習に励むバレリーナ。手足を高らかに上げて伸び伸びとした絵は、そうあることを願う小夜子さんの夢で、それを絵の中に思い描き、その中の人物はどこか楽しそうで、うれしそうで。。。

 

第6回 展示作品 2021年8月2日~

『海の情景2021』

今回は、暑い夏にちなんで、小夜子さんの描いた海の絵を展示しました。おそらく、長年暮らしたいわきの海だと思いますが、日が沈む夕焼けの海のような雰囲気の絵が多いのですが、もしかしたら日の出の朝焼けなのかもしれません。打ち寄せる波にも絵によっては柔らかな表情や少し荒々しいものもあります。また、夜の海には月明かりが波に照らされているのか、海に花火が照らされているのか、とても幻想的な印象のものもあります。様々な情景の海に、見る側の心情も少し変わっていくように思います。

 

第5回 展示作品 2021年6月1日~

『ドレスでおでかけ2021』

今回は、小夜子さんが何枚も書き残してくれた、ドレスの絵を選んでみました。夏に向かい気持ちが躍る季節、なんとなく、きれいに着飾ってコンサートにでも出かけてみたり、友人の結婚式とかにも呼ばれてみたり、そんなことを想像してみました。

小夜子さんのドレスはいろんな色で、こうして並べて飾ってみると、とても可愛らしく、とてもきれいです。薄く色づけしてまるでレース生地の風合いのものや、袖やベルトを色を違えてアクセントを加えたものなど、楽しいデザインが見られます。

 

 

第4回 展示作品 2021年3月22日~

『春2021』

雪も消え、会津もようやく春の陽気がちらほらと感じられる季節になりました。

今回はそんな春の代表のような桜と花をお届します。

小夜子さんの春の絵はキャンパスいっぱいに春が描かれ、待ちわびた春が飛び出してきそうなそんな印象を覚えます。

 

第3回 展示作品 2020年12月28日~

会津にも厳しい冬がやってきました。

今回は、小夜子さんがずっと描き続けていた会津磐梯山の雪化粧をした絵をお届けいたします。

厳しさを感じられるものだけではなく、夕焼けをバックに雄大にそびえる磐梯山であったり、様々な表情が見られています。

 

第2回 展示作品 2020年11月9日~

第1回 展示作品 2020年8月3日~

 

 

 

 

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