大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」開設 2020.8.3
ここアガッセで暮らされていた大関小夜子さんの絵画を中心としたたくさんの遺作を、少しでも多くの方の目に触れていただく機会を持ちたいと思い、この度、専用の展示スペースを設けることといたしました。しばらく前から準備を進めてきて、ようやく2020年8月3日(月)からの開設となりました。奇しくも小夜子さんが2年前に旅立たれた同じ日でした。
小夜子さんの作品は、福島県内で、なんだかきになる表現をしている障がいのある方と、その表現や作品を記録・保存し、公開するネット上のデジタルアーカイブサイト「はじまりアーカイブス『fukushima file(ふくしまファイル)』」(制作:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館さま)にも、掲載されたり、同美術館主催の企画展『まなざしのあとさき』展(2020年2月15日 - 2020年3月29日開催)でも、出展作家としてたくさんの作品が展示されたり、とても多くの方からの高い評価をいただきまた、多くの方からとても親しまれています。
絵を描くことが大好きで、時間があれば自分の部屋で創作活動に没頭し、何枚も何枚も同じような絵を納得ができるまで描いていたように思います。体調を崩され描くことが難しくなってしまってからも、不自由ながらも自分で車いすを足でこいで、ゆっくりとゆっくりと廊下を動いていました。出来ないことが増えても自分自身で想いを伝える努力もされていたように思います。
メモリアルギャラリー「スキナ エ」として、事務室前の廊下の壁の一角に設置しました。「スキナ エ」というギャラリー名は、アガッセ作品展示会(アガッセ主催)に小夜子さんの作品を出展するために、コラージュ画像にした小さなパネルを作成した際に、小夜子さんと担当職員相談して名付けた作品名で、それをそのまま使わせていただきました。
不定期に差し替えながら、また、繰り返し小夜子さんの「スキナ エ」を展示していきたいと思います。どうぞ、アガッセに来られる機会のある方は、足を止め、お時間の許す限り、ご覧いただければ幸いです。
今回展示の6作品 2020年8月3日(月)~