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『アガッセギャラリー利用者作品展示「板橋健一郎さん詩作品展」2024.6.14~』

[2024.06.21]

アガッセの正面玄関を入って、廊下を少し進んだ廊下の右側の壁に皆さんに少しでも美に触れる機会になればという思いと、また、創作活動の意欲の向上などになればという思いで、作品の展示スペースとして、「アガッセギャラリー『ミランショ』」を、2016年頃から設置しております。

今回は、入所利用者の板橋健一郎さんの自作の詩を展示させていただいています。

1976年(昭和51年)9月生まれ。1998年(平成10年)、22歳のころにわたぼうし芸術祭(第17回)に初めて出展した『きみといったまつり』という詩が入選し、その後、毎年詩を応募し、わたぼうし芸術祭がいったん幕を下ろすこととなった2011年(平成23年)10月10日の第30回開催まで、6回くらい入選していたとのことです。1998年(平成10年)7月に事業開始したアガッセ通所生活介護(旧身体障がい者デイサービス)に通われ、アガッセの利用を始められ、2018年(平成30年)5月に入所されました。アガッセを利用されてからはアガッセ作品展示会にも何度も出展いただいています。

 四肢、体幹が自分の意志で動かそうとしても、力のコントロールができず、大きく揺れて思ったように動かせないのですが、少し言うことを聞いてくれる足でスイッチを操作し、文字を一文字ずつ打ち込めるパソコンソフトを使って、文章を作成しています。現在、足が動かしにくくなってしまい、スイッチ操作がうまくいかず、訓練をしながら回復を目指しています。板橋さんが詩を書くのは「いい思い出」のためで、「みんなに発表できること」がうれしいことだとおっしゃっています。「また、書き続けたい」と、回復をあきらめずに頑張っています。

板橋さんは人との出会いや絆を大切に思い、その想いをとてもストレートな言葉で詩に綴っています。とても当たり前のように普段口にする「ありがとう」や「うれしい」や「悲しい」、「さようなら」「大好き」「忘れない」などの言葉は普遍的であり、誰もが率直にその想いが伝わりやすいのだと思います。今回の展示は、過去にわたぼうし芸術祭で入選した作品も含め9点。展示担当職員が板橋さんの詩の心情や雰囲気を解釈して、色や文字の大きさや形などにも反映するように板橋さんとご相談し、形を変えてみて編集加工を加えたものも合わせて展示いたしました。

どうぞお気軽にアガッセにお立ち寄りいただき、ご覧いただければ幸いです。展示期間はいつまでかは、決まっておりません。随時次の展示が決まり次第の入れ替えがありますのでご了承ください。

 

ブログ担当:kimura.t

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