大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」展示作品入れ替えました!-第13回
今年は暖かくなるのも早く、桜も待てずにずいぶんと早く咲き始めました。新年度を迎え、新たな気持ちで一歩前に出るたくさんの人たちの顔を少し上に向かせてくれているように思います。
今回、13回目を迎えた展示の入れ替えは、春にちなんだ作品を展示いたします。桜やたんぽぽやチューリップ、それにきっと春なのかなぁと勝手にイメージした山や海の絵でまとめてみました。テーマを「きっと春だから 2023」としました。“きっと”というのは山や海の絵は担当者がたぶん春なんだろうなぁと感じたからという意味も含んでいます。
まだ雪がうっすら残り土の色をのぞかせてくる磐梯山、あたたかな柔らか日差しに優しく波立ついわきの海、今にも春が飛び出しそうな桜やたんぽぽ、そんなたんぽぽに心躍る桜色のドレスをまとった女の子…。どれも春の訪れを喜び、そして、前に進もうとする人の背中をそっと押して少しの勇気を与えてくれるような作品に感じます。
また、詩集「さよこの夢」からは『旅』という作品をご紹介します。小夜子さんは故郷の会津を離れ、いわきで暮らすことになった時のことを思い出しながら書かれていたのかと思います。きっと、その先にある希望を胸に抱え、前を向いて進むことを自ら選び、そしていつかまたふるさと会津に戻ってくるんだという想いが込められているように思います。この先に不安を抱えながらも、勇気をもって一歩だけ前を向いて進んでみようとすることの大切な意味を感じます。新たなことに挑戦する人、旅立つ人たちにぴったりなとても素敵な詩です。
どうぞ小夜子さんの作品に、ゆっくりとさまざまな想いを寄せてご覧いただければ幸いです。アガッセホームページ上にも『大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」web version』として専用のページを設置し、これまでの展示作品もご紹介しておりますので、どうぞご覧ください。
ブログ担当:T.kimura