大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」展示作品入れ替えました!-第11回
木々の緑が目にしみる今日この頃、アガッセのお隣の田んぼも田植えが終わったばかりで、小さな苗が水面で太陽の光にまぶしく照らされ、美しい景色が広がっています。4月から5月にかけ、コロナウイルス感染症はこれまでにないほどの発生状況でしたが、5月末頃から増減を繰り返しながら、少しずつ減少傾向が感じられます。ほんの少し希望をいただきながら、長く続く自粛生活を緩めていけるような期待が膨らみます。
今回、11回目を迎えた大関小夜子さんのメモリアルギャラリー「スキナ エ」の展示入れ替えは、この季節に花を咲かせるばらを選びました。テーマは「ばらの色2022」です。
あらためて作品のばらを見ると、いろいろな色で描かれているのを感じます。多いのは赤なのですが、青や水色、紫や緑や黄色があり、また、濃さや他の色の混ざりがあって、様々な色で描かれているのがわかります。さまざまなばらがあってそれぞれ違っていています。また、大きなばらの花が1輪描かれているものが多く、立派で優雅で魅力的に感じます。
いろいろな色のばらが大きく描かれていることで、それぞれが個性的であるかのようで、また、ここにあるという存在感が伝わってくるように思います。
また、詩集「さよこの夢」より『ばら色の似合う私』という、とても素敵な詩も一緒に展示いたします。『ばら色の似合う私』を、「ほほえみの似合う私」ととらえると、一生懸命ほほえむようにしてして、本心を抑えようとしているのかもしれません。愛や美しさの象徴とも言われいるばらの花に想いを重ねた、少しせつなく感傷的な詩に感じます。
作品はそれを手掛けた方の想いや感じ方、考え方などその人のさまざまなことを伴っているものが多いと思っています。その作品に触れる側もまた、同じようにさまざまな人が、さまざまな感じ方で鑑賞することと思います。どうぞ小夜子さんの作品に、ゆっくりとさまざまな想いを寄せてご覧いただければ幸いです。アガッセホームページ上にも『大関小夜子メモリアルギャラリー「スキナ エ」web version』として専用のページを設置し、これまでの展示作品もご紹介しておりますので、どうぞご覧ください。
ブログ担当:T.kimura